「技の名前はマザーズ・ロザリオ。きっと、アスナを守ってくれる。」


劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』を観ました。


あらすじ

出会い

ALOで腕の立つ者にデュエルを申し込んでいる「絶剣」を話を聞いたアスナ。キリトが敗北したと聞いて、どれほどの相手かと挑戦しに行く。しかし、約束の場所 離れ小島にいたのは筋骨隆々の男などではなく、朗らかに笑う、年のあまり変わらない女の子だった。

キリトが「VRの申し子」と評した「絶剣」ユウキ。凄まじい剣戟でアスナを追い込むが、彼女は突然戦闘をやめる。彼女はアスナに、彼女の属するギルド【スリーピング・ナイツ】に入ってくれないかと頼む。

春までしか活動できず、ギルドはもうすぐ解散してしまう。そこで、ギルドの活動した証に、メンバー全員の名前をフロアボスクリアの石碑に刻みたい。ギルドメンバー全員の名前が刻まれるためには、最大7人の1パーティで戦闘に臨まなければならない。しかし、スリーピング・ナイツは現在6名しかおらず、ボス戦闘でもあと一歩のところで及ばず、クリアは難しかった。

ユウキがデュエルをしていたのは、スリーピング・ナイツに加えるべき1名に相応しい、腕の立つ戦士を探すためだった。

準備と戦闘

アスナがパーティに加わり、さっそく第27層ボスの小手調べを行う。わずかな回復アイテムのみで順調にボスの行動パターンを暴き、撤退する。パーティは再びきちんと準備をし、今度こそフロアボス討伐に臨む。しかし、フロアボスの部屋の前には、別の攻略部隊が大量に居座っていた。ボス部屋の前で隠蔽〈ハイディング〉していた攻略部隊の斥候がスリーピング・ナイツのボス戦を盗み見ており、スリーピング・ナイツが撤退したその隙に攻略しようという魂胆だったのだ。

スリーピング・ナイツがこれまでの挑戦にもかかわらず、第25層、第26層のフロアボスを攻略しきれなかったのは、実力不足よりも、むしろスリーピング・ナイツの攻略を盗み見ていたほかの攻略組に先を越されてしまったためだった。

スリーピング・ナイツのメンバーは攻略組を殲滅する。それはフロアボス攻略にかける想いの強さだった。ボス部屋に入り、見事にフロアボスを討ち取る。

拒絶

第27層のフロアボス戦に勝利したアスナ達は、アスナのプレイヤー・ホームで打ち上げをする。フロアボス討伐者の名前が刻まれる黒鉄宮の剣士の碑を見に行き、名前が刻まれることを確認して喜びました。浮かれたユウキがアスナを「姉ちゃん」と呼んだことをからかうと、ユウキは突然激しく動揺し、ログアウトしてしまう。

ユウキはその日からログインせず、アスナや、他のギルドメンバーとも連絡を絶ってしまう。

和解

アスナは、「ユウキがいるかもしれない」とキリトに示された、横浜港北総合病院を訪れる。日本で唯一、医療用フルダイブ装置「メディキュボイド」を扱っているその病院に、ユウキは入院していた。

「メディキュボイド」は、終末期医療〈ターミナル・ケア〉の領域で応用が期待されている装置である。AIDSを患っていたユウキは、その被験者となることを選んだ。同じようにメディキュボイドを利用するスリーピング・ナイツの仲間と冒険をし、ALOに転生した末、アスナと出会う。

先が長くないユウキは、アスナを悲しませないためにアスナを拒絶した。しかし、ユウキを追うアスナの姿に、アスナがどれほど彼女を愛しているかを知ることができた。ユウキは、残された命を笑顔で過ごす決意をする。

別れ

大人になれないで死んでしまう運命にあったユウキは、生まれてからずっと、自分の人生には何の意味があるんだろうと考えていた。どうせ死んでしまう自分の、はかない命をつなぐために、機械を無駄に使い、薬を無駄に飲み、看護師や医師を煩わせる。
けれど、ユウキはアスナと出会うことができ、意味なんて無くても、最後にこんなに愛されて旅を終えることができるなら、それでよかったと気付く。

ユウキは、アスナに自らのオリジナルソードスキル「マザーズ・ロザリオ」を継承する。



「技の名前はマザーズ・ロザリオ。きっと、アスナを守ってくれる。」

マザーズ・ロザリオ

劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』のラストシーンでは、最後のボスと戦うアスナはオリジナルソードスキル「マザーズ・ロザリオ」を使います。そのアスナとダブるようにして、ユウキの姿が一瞬映し出されました。その前もその後も言及はなく、ただ一度きり。ユウキがアスナに託した技は、確かにアスナを助け、彼女の中で生き続けていました。


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